まぶたが下がる(まぶたが重い)

まぶたが重い原因のほとんどは眼瞼下垂

瞼が重いまぶたは、目を閉じることでまぶしい光を感じないようにしたり、ゴミやホコリが侵入して目の表面が損傷しないように保護したり、まばたきをして目の表面を潤すなど、目を守るために重要な働きをします。
また、目の周辺という人の目に留まりやすい場所にあり、顔の印象を大きく左右する場所でもあります。
そのため、まぶたの疾患が起こると目に悪影響が及ぶだけでなく、顔の印象を悪くする場合もあります。

炎症によるまぶたの疾患

老若男女問わず、ものもらいなどの炎症性疾患が非常に多くなっています。
他にも、アレルギーや虫刺されによる眼瞼炎も多い傾向にあります。また、ほくろ、イボなどの腫瘍、ヘルペスウイルスによる帯状疱疹なども起こります。

加齢によるまぶたの疾患

大人のまぶたの疾患としては、まぶたが内向きになって逆さまつ毛に似た症状が起こる眼瞼内皮症、日本人の症例は少ないですがまぶたが外向きになる眼瞼外反症などが挙げられ、特に加齢が原因でまぶたが下がることで発症する眼瞼下垂が多い傾向にあります。

眼瞼下垂になる原因

大人のまぶたの疾患の中で非常に多い眼瞼下垂の発症には、以下の2つの筋肉が影響しています。

  • ミュラー筋
  • 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)

この2つの筋力が低下するとことで、眼瞼下垂を発症します。加齢による自然な筋力低下が原因として多く、60代以降から発症しやすくなり、70〜80代でピークに達します。
一方、近年はコンタクトレンズ(特にハードコンタクトレンズ)を長期間使用することで、まぶたの裏側に負担がかかり続け、筋力低下が起こることも多くなっています。

脳動脈瘤やその他重篤な体の病気の可能性

眼瞼下垂は、まぶたの筋力低下のみならず、実は深刻な疾患が原因となっていることもあります。
具体的には、糖尿病の合併症である動眼神経麻痺、脳動脈瘤、重度筋無力症などが隠れている恐れがあり、これらの症状として眼瞼下垂が起こる場合もあります。
これらの疾患は放っておくと命を落とす危険もあるため要注意です。